<!--商品表スタート--> 



すばらしい姿のポット。一部の隙もありません。デコ期のポットをいろいろ見て来ましたが、これほど良い造りのものは初めてです。シンプルでありながら、その裏に隠れた手間は想像を絶します。


基本的にはコーヒーポットの造りで、内部に茶濃し部分がないために、紅茶兼用にできるように、中に取り外しの出来る金属枠にガーゼの袋を縫い着けたものが付属しており、前の持ち主はこれをティーポットとして使っていたことがわかります。


刻印がシンプルな胴に美しく並んでいます


使いやすそうで安定した砂糖入れ


これもミルクの切れがよさそうなクリーマーです

画像をクリックすると詳細画像がでます。

ポットは背が高いので、一部にシーム(継ぎ目)があるものの、叩き出しで成形し、整えたことが内部の構造からわかります。
このようなアールデコスタイルの直線的な平面に仕上げることはごまかしがきかないので高度な技術を要しますが隅々まで整ったラインです。イギリスでも第二次世界大戦以降の銀器には本当の意味で良いものが見つからない、と言われますがそれは、手仕事のコスト、人件費がかかりすぎて商品にならないため、また、真の意味での富裕層が少なくなって、良い銀器の顧客が減ったものの裾野が広がったため、粗製濫造の型物に走ったためです。

基本的にはコーヒーポットの造りで、内部に茶濃し部分がないために、紅茶兼用にできるように、中に取り外しの出来る金属枠にガーゼの袋を縫い着けたものが付属しており、前の持ち主はこれをティーポットとして使っていたことがわかります。

鍛金の良さは、姿や厚みだけではなく、お茶を淹れて初めて分かります。
水切れが良いことがまず一番ですが、使用後に洗い、手入れをする時、ポットの底に残る最後の水が、里芋の葉の上の朝露のようにころん、とまとまり、さあ、最後の一滴の私を拭き取って下さい、と待っているかのようです。
何故、鍛金のポットはこうなるのでしょうか。微妙な底の傾斜のつけ具合からか、はたまた細かい鎚目の与える表面の物理的な作用のためか、ずっとその理由を知りたく思っています。

この点について、本などでどなたか言及していらっしゃらないでしょうか。

ポット660グラム。差渡し20センチ、高さ22センチ、幅10.5センチ。
砂糖入れ:220グラム、17.8x9.0x10.0。
クリーマー:165グラム、10.8x9.5x7.5。